アルミニウムのレーザー加工

アルミニウムは鉄の約35%の比重であり軽量で、軟らかくて展性も高いなど加工し易い性質を持っています。軽量であることに加え溶接性や耐食性、成形性、熱伝導にも優れていることから、構造材料をはじめとして電気機器の筐体、自動車、鉄道車両、航空機、船舶、コンテナなどでも多く使用され、身近なところでは台所の器材・各種容器などに使用されています。

デメリットとしてレーザー加工機特有の穴がテーパーになるので、厚板になるほど入口と出口の差が大きくなります。差を無くすためにドリル、リーマで対応する場合もあります。
鏡面材のアルミはレーザー光の反射率が高いのでレーザー加工はできません。
また、ケガキはできない。鉄、ステンレスに比べバリが多く発生します。(バリ取りで対応)
タレパンに比べて熱による変形、ソリなどがでる恐れもあります。

レーザー加工できる主なアルミニウム材(〜t6.0)

JIS記号 定尺 特徴
A5052 1000×2000
4×8
  • マグネシウムを添加して強度と耐食性を向上させた合金です。
  • 中程度の強度があり、耐食性・溶接性が良いです。
  • 一般的な工作に一番向いている材料になります。
A1050 1000×2000
4×8
  • 純度99.50%以上のアルミニウムです。
  • 加工性・表面処理性が優れ、耐食性はアルミニウム合金中最も優れています。
  • 反射性、導電性などの特性を活かした製品などに使用されています。
A2017 1000×2000
4×8
  • ジュラルミンと呼ばれている材料です。
  • 耐食性・溶接性は劣るが、鋼材に匹敵する強度を持っています。
  • 溶接性は他のアルミ合金に比べて劣り、スポット溶接を使用します。
A1100
アルマイト材
1000×2000
4×8
  • 純度99.00%以上の純アルミニウム材料です。
  • A1050の特性に加え、加工による肌荒れが少なく成形加工も良好です。
  • 溶接性、耐食性にも優れ、強度もA1050よりやや高めのため広く使われています。

※定尺サイズ:ステンレスは基本的にメーター板です。メーター1,000×2,000mm
※大きいサイズは鉄と同様です。4×8(シハチ)1,219mm×2,438mm

アルミニウムの加工についてお気軽にご相談ください。

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